危険半円
2018.08.08
 船舶免許の座学で北半球では台風の進路の右側を危険半円、左側を可航半円と習う。



 台風13号が直ぐ近くまで来ているのに風雨はそれほど酷くない。気象庁の台風経路図をみたら現在関東地方の太平洋岸をかすめて通過中のよう。今我々は台風13号の可航半円にいるという事か。

EuphoriaとPanicは紙一重
2018.07.04
 ミラーハイマンというアメリカ系の営業コンサルティング会社が提供するStrategic Sellingというコースで使うブルーシートというフォーマットがある。自分の追いかけている契約案件の情報を書込んで状況を整理してビジネスを獲得するためのツールで、そのなかに現在の自分の心境をEuphoria(有頂天)からパニックまでのどこにあるかをチェックする欄がある。EuphoriaとPanicは対極なのだが実は紙一重でEuphoriaは一転してPnicの状態になる可能性もあると習った。昨日のサッカーワールドカップ日本対ベルギー戦最後の逆転劇の動画を見返していてそれを思い出した。

 後半アディショナルタイムに入って48分、残り時間一分、ここで決めれば勝利という絶好のタイミングでフリーキックを得た本田の心境は正にEuphoriaだったはず。本田は良いキックをしたがキーパーの好セーブに阻まれコーナーキックとなり残り時間は30秒。今にして思えばこのコーナーキックは安全策を取ってボールを回し延長戦に持ち込めば勝つ可能性は残せた。しかし日本は監督も選手もみなEuphoriaになっていてこれを決めれば勝てる!と思い込んでいた。だから本田はゴールを狙うキックをした。結果は失敗、その直後にカウンターをくらいたった9秒足らずで1点を失ってしまった。日本代表はEuphoriaから一転Panicに陥った。

Euphoriaになると全てうまく行っていると信じ失敗のリスクが見えなくなる。そして無意識にリスクを冒すので突然失敗した様に思え「何故失敗したんだ?」となる。今後の日本代表の課題の一つはチームがEuphoriaになってしまった時に監督やベンチスタッフがそれに気付いて不要なリスクを冒さないようになる事だろう。西野監督が試合後のインタビューで「何が足りなかったのだろう」と言っていたが、足りなかった事の一つはこれだと思う。

 優勝候補相手に2点先制しあわや勝利という所まで持って行ける選手を擁する日本代表チームは既に優勝できるポテンシャルを持っている。残る課題の一つは監督やコーチ陣がEuphoriaになりがちな状況でも冷静で客観的な判断で選手をマネジメント出来る能力を獲得する事。選手だけでなく監督もヨーロッパや南米に行って修行を積むのも良いかも知れない。若い世代にもいいタレントが揃っているので今から4年後が楽しみだ。
平成南海大地震
2018.06.26
 6月12日千葉沖で北米プレート6センチスリップ、18日大阪北部で震度5強、22日新燃岳噴火、そして今日6月26日広島や島根で震度4、だいぶ地震や噴火が発生する間隔が短くなってきた気がする。ついに平成南海大地震が近づいてきたか!?

 今年の夏は静岡から九州に掛けて太平洋沿岸部に行く際は津波の避難場所を確認しておいた方が良いかも。明応地震や宝永地震の津波で被害に遭った町に滞在する場合は、昔の津波の被害状況を調べて万が一に備えておいた方が良いかも。

 彩雲(虹色に染まった雲)、発光現象、温泉や湧き水の枯渇や濁りなどの異常、混信やノイズなどの電波障害、生き物の異常行動、などなど身の回りで普段と違う事があったら覚えておくと後で予兆の例として使えるかもしれない。
米朝会談は誰の為?
2018.06.13
 米朝会談を終えて今のところトランプ大統領の北朝鮮対策はアメリカにとって一番都合の良い形で進んでいるのではないかと思う。4〜5年前オバマ大統領がアメリカは世界の警察の役目を降りると宣言した頃、世界中に展開している米軍の撤退は始まっていた。軍事バランスを崩さずにどう在韓米軍を撤退させるかはアメリカにとって大きな問題だったはず。北朝鮮の核とミサイルによる挑発は実はアメリカにとって渡りに船だったのかも知れない。

 北朝鮮の挑発に乗る形でアメリカは戦争のリスクを高めて極度の緊張状態をつくり、一度予定が組まれた会談を中止する事で北朝鮮に対する支那の影響力を削ぎ、アメリカの思い通りに会談を進め最初から撤退させるつもりだった在韓米軍の撤退をエサに北朝鮮に核廃棄をさせるよう譲歩を引き出したのではないかと思う。北朝鮮を支那の言いなりから解いた事、在韓米軍を撤退させる口実を得た事、北朝鮮を手なずけた事、この三つを米朝会談でアメリカは得たのだ。もしかするとトランプ大統領にはノーベル平和賞というオマケも付くかもしれない。

 日本にとってトランプ大統領に米朝会談で拉致問題を提起させた事の収穫は今後日朝会談が行われるかどうか、もし行われたらその結果を見て初めて分かるのだろう。戦争の方向、平和な方向、どちらに行っても北朝鮮が起こしたテロや拉致の罪を暴いて拉致被害者を救出して北朝鮮にその罪を償わせるのはとても困難だと思う。日本が拉致問題を独自に解決するには拉致やテロに対して実力行使で対抗出来なければならない。その為には一刻も早くスパイ防止法の施行と憲法9条の廃止が必要だ。
フクシマからハマオカ
2018.04.15


 3.11の震災の後、過去に起きた地震を調べ日本では3.11に匹敵する地震や津波が何度も起きていた事を知った。なかでも1498年に起きた明応地震は鎌倉の大仏殿が倒壊して津波で流失したり、淡水湖だった浜名湖が津波に呑まれて海と繋がるという凄まじさが記憶に残る。明応地震もそうだが宝永地震や慶長地震などM8.0を越える大地震が起きてから数年後にもう一度M8.0を越える大地震が起きている。2011年に三陸沖でM9.0の地震が起きて今年で7年が過ぎた。過去の大地震同様そろそろ東南海でM8.0を越える地震が起きるのではないかと心配している。そしてもし明応地震と同じ様に遠州灘で大津波が発生したら、こんどは浜名湖が呑まれるだけでは済まない。直ぐ横の砂浜には原子炉を5基備えた中部電力浜岡原子力発電所がある。




 福島第1原発の教訓から浜岡原発では高さ22メートルの防波壁が作られ高台に非常電源用発電機も作られた。5基ある原子炉のうち1号機と2号機は2009年に廃炉が決まり運転を停止、3号機は2010年に定期検査のため停止、4号機と5号機は2011年に総理大臣の指示で停止、現在浜岡原発の原子炉は全て停止している。しかし原子炉が停止しても核燃料が冷めるまで時間がかかるので完全に冷えるまでずっと冷却し続ける必要がある。もし十分冷えきる前に冷却が出来なくなると福島のような事故になってしまう可能性がある。浜岡原発の原子炉の核燃料は停止から7年でどのくらい冷めたのか、何年ぐらい経ったら冷却が不要になるのかがとても知りたい所だ。




 もし明応地震と同じ様に東南海でM8.0を超える地震が起きて大津波が来たら果たしてこの薄っぺらい防波堤は持ちこたえられるのだろうか。きっと持ちこたえてくれると信じたいが我々は3.11で想定外という言葉を何度も耳にした。もしかしたら来るかもしれない次の地震と津波でも想定外の事故が起きた場合に備えておかなければならない事を我々は学んだはずだ。




 もし浜岡原発が地震と津波で冷却不能になり爆発したらどうなるか。その日の風向きと風速に依るが福島のケースを参考にすれば、放射性物質を被らない為には原発から最低でも50Km、出来れば100Kmくらい離れた所に避難しておきたい。大体風は西から東に向かって吹いているので、もし東南海でM8.0を超える地震が起きた時に静岡市や伊豆半島など浜岡原発の東側にいたら、まずは北に向かって移動し原発から十分な距離を取る。それから風向きをみて西か東に移動すると良いのではないか。浜松や豊橋など西側にいても安全をみて名古屋方面へ移動しておくと良いのではないか。




 草津白根山の噴火、新燃岳の噴火、島根の地震、昨日は愛知、そして今日も北海道と最近日本のあちこちで地震や噴火が起きている。もしかすると近いうちに東南海で大地震が発生し想定外の津波が浜岡原発の防波壁を超えるかも知れない。そしてまた原子炉が水素爆発する映像を再び見る事になるかも知れない。今のところ全て想定外だが。

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