フクシマからハマオカ
2018.04.15


 3.11の震災の後、過去に起きた地震を調べ日本では3.11に匹敵する地震や津波が何度も起きていた事を知った。なかでも1498年に起きた明応地震は鎌倉の大仏殿が倒壊して津波で流失したり、淡水湖だった浜名湖が津波に呑まれて海と繋がるという凄まじさが記憶に残る。明応地震もそうだが宝永地震や慶長地震などM8.0を越える大地震が起きてから数年後にもう一度M8.0を越える大地震が起きている。2011年に三陸沖でM9.0の地震が起きて今年で7年が過ぎた。過去の大地震同様そろそろ東南海でM8.0を越える地震が起きるのではないかと心配している。そしてもし明応地震と同じ様に遠州灘で大津波が発生したら、こんどは浜名湖が呑まれるだけでは済まない。直ぐ横の砂浜には原子炉を5基備えた中部電力浜岡原子力発電所がある。




 福島第1原発の教訓から浜岡原発では高さ22メートルの防波壁が作られ高台に非常電源用発電機も作られた。5基ある原子炉のうち1号機と2号機は2009年に廃炉が決まり運転を停止、3号機は2010年に定期検査のため停止、4号機と5号機は2011年に総理大臣の指示で停止、現在浜岡原発の原子炉は全て停止している。しかし原子炉が停止しても核燃料が冷めるまで時間がかかるので完全に冷えるまでずっと冷却し続ける必要がある。もし十分冷えきる前に冷却が出来なくなると福島のような事故になってしまう可能性がある。浜岡原発の原子炉の核燃料は停止から7年でどのくらい冷めたのか、何年ぐらい経ったら冷却が不要になるのかがとても知りたい所だ。




 もし明応地震と同じ様に東南海でM8.0を超える地震が起きて大津波が来たら果たしてこの薄っぺらい防波堤は持ちこたえられるのだろうか。きっと持ちこたえてくれると信じたいが我々は3.11で想定外という言葉を何度も耳にした。もしかしたら来るかもしれない次の地震と津波でも想定外の事故が起きた場合に備えておかなければならない事を我々は学んだはずだ。




 もし浜岡原発が地震と津波で冷却不能になり爆発したらどうなるか。その日の風向きと風速に依るが福島のケースを参考にすれば、放射性物質を被らない為には原発から最低でも50Km、出来れば100Kmくらい離れた所に避難しておきたい。大体風は西から東に向かって吹いているので、もし東南海でM8.0を超える地震が起きた時に静岡市や伊豆半島など浜岡原発の東側にいたら、まずは北に向かって移動し原発から十分な距離を取る。それから風向きをみて西か東に移動すると良いのではないか。浜松や豊橋など西側にいても安全をみて名古屋方面へ移動しておくと良いのではないか。




 草津白根山の噴火、新燃岳の噴火、島根の地震、昨日は愛知、そして今日も北海道と最近日本のあちこちで地震や噴火が起きている。もしかすると近いうちに東南海で大地震が発生し想定外の津波が浜岡原発の防波壁を超えるかも知れない。そしてまた原子炉が水素爆発する映像を再び見る事になるかも知れない。今のところ全て想定外だが。

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