日本品質はどこへ
2015.03.29
アメリカ生活で日本と違うと思った事の一つに電機量販店のリターンカウンターがあった。大手量販店では大抵入り口を入ると直ぐ脇に返品専用のカウンターが有る。暫くアメリカで生活するとしばしば不良品に出くわす。そして購入した店の返品カウンターで新品と交換してもらう。お客も店も不良品が有るのは当然、不良品があったら交換すれば良いというのが前提で作られているカウンターだ。日本では不良品はあってはならないという文化だからそういうカウンターは無いし不要だと思っていた。

先週BDレコーダーを購入したら最初からリモコンが壊れていた。通販会社の伝票を見ると最初はメーカーに問い合わせろと書いてあったので、インターネットでメーカーのサイトを見たが電話番号にたどり着くのも大変だった。電話をしたら新しいリモコンを送ってくれるとの事。しかし届くのは5日後以降との事。それまでBDレコーダーは使えない。なんだかとても面倒くさくて損した気持ちになった。アメリカだったら車でちょっと走ればリターンカウンターで交換して貰えるのにな・・・。アジアでは日本製は品質が良いと評判で日本人として誇りに思うけれど、もう10年もしたらそれも昔話になってしまうのかな?なんとかタイマーなんて言葉があるけれど、タイマーどころか最初から壊れているなんて。出荷検査はどうなってんだ?
白州蒸留所 テイスティングルーム
2015.03.26
スコットランドの蒸溜所では試飲はストレートが普通で、好みで水を垂らす場合も有ったけど、白州では先ずハイボールが出された。バーテンにストレートは無いかと聞くと、お代わりから自由に飲ませてくれるとの事。当然ストレートをもらい試飲。同じ種類のはずなのに、心なしかいつもより美味しい気がした。



ヨウ素ガス拡散
2015.03.14


2011年3月11日、地震発生時に稼働していた福島第1原発の1号機2号機3号機は自動停止。3月12日、1号機の建屋が爆発。3月14日午前、3号機建屋が爆発。3月14日、2号機の圧力が異常上昇、全燃料棒露出、大規模な放射線量上昇が観測される。3月15日、2号機の格納容器圧力が設計値を超え、異常音が発生し圧力抑制室の圧力が低下。

横須賀市には放射線量を観測するモニタリングポストが8ヶ所に設置されており、インターネットで観測データを公開している。原発が爆発した後一つのポストのグラフを見てみてみたら、14日は線が縦軸の上限を突き抜けていた。この日私は仕事の打ち合わせの為に東京まで行った。異常事態でダイヤが乱れた朝のJRはすし詰め状態だった。フランス政府は同胞に自宅の窓の隙間に目張りをして暫く外出しないようにと通達を出していたらしい。横須賀基地の原子力空母は太平洋に避難した。そんな中でも満員電車に乗って働きに行く日本人が沢山いた。私が打ち合わせ現場に到着すると先方からドタキャンの連絡があった。だったら前日にして欲しかった。そうすればこんな高線量の日に出歩かずに済んだのに。

原子炉建屋が爆発する映像は衝撃的だった。これで世界は終わりかとさえ思った。しかし本当は爆発しなかった2号機による汚染が一番ひどかったようだ。このグラフもそれを裏付けている。圧力抑制室が損傷したのは2号機だけで今もそこから汚染水を漏洩している。怖いのはその状況にみんな興味を持たず慣れてしまっている事。しかもこんな状況の中で原発を再稼働させるなど正気の沙汰とは思えない。
共産匪賊とISIS
2015.03.09
少し前に日本映画専門チャンネルが李香蘭を特集していて3本ほど観た。そのうち「熱砂の誓ひ」という映画は1940年、日米開戦の1年前の公開で、中国大陸に長大な舗装道路を敷く日本政府の若い役人が主人公だ。誠実な彼が現地の大地主の信頼を勝ち取り用地買収に成功したり洪水にも打ち勝ちながら道路を完成させるという荒筋。映画では中国の建設省が協力し本物の役所を使って日本人と中国人が一緒に仕事をしている。そして主人公が北京や万里の長城などを観光するシーンもあり、当時北京周辺は日本の支配下にあった事が分かる。なんで戦争中にこんな平和な映像が撮れるのか不思議だ。もちろん映画の中に戦闘シーンはあるが、それは僻地の工事現場に時折現れる共産匪(中国共産党ゲリラ)の襲撃に応戦するものだけ。

大日本帝国の国策映画なので偏った描写なのかも知れないが、映画の中で共産匪は中国人にとっても山賊のような存在として描かれている。その山賊のような共産匪を率いたのが毛沢東で、共産匪は後に中華人民共和国の共産党になる。今や経済力で日本を追い越した中国の支配政党は70年前ゲリラだったのだ。とすると今はゲリラのようなISISも、もしかすると70年後に大国になっている可能性も否定出来ないという事か!考えただけでもぞっとする。

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