「国債は子孫に借金を残す」の嘘
2021.02.05
 元大蔵省エリート官僚にして現内閣官房参与の高橋洋一氏が国の借金1,000兆円が大変だと騒ぐのは間違いである事を分かりやすく説明しています




 これを見ただけで納得していては人の言う事を盲信するのと同じなので、自分で実際の数字を確認してみた。国の借金と保有資産を財務省が発表している日本国家の貸借対照表を見てみた。平成30年度連結財務書類なので日銀も含む貸借対照表の左側資産の部の上から2番目が政府が持っている有価証券で397.2兆円、右側負債の部上から3番目の公債に政府が発行した国債が含まれ、これが880.5挑円。




 次に日銀が発表している2020年3月24日付けの日銀が保有する国債の金額を見てみる。これはエクセルで公開されているので合計値を出してみたら469.2兆円。



 政府が保有する公債880.5兆円のうち469.2兆円は連結対象の日銀が保有しているから利払いも償還も不要。残り411.3兆円分は利払いが必要だが、資産として持っている397.2兆円の有価証券の利息でほぼ帳消しとなるので問題無し。確かに高橋氏が言う通りになっている。


 ではなぜこの国の借金が大変だ!国債を発行してはいけない!というのが嘘だと正すのか、ただ他人の意見を批判するのではなくそこを理解するのが大切。本来必要かつ可能なだけ国債を発行して、それを新しい事業に投資する事で国家の規模が拡大する。拡大する事で国民の生活が豊かになり、他国の脅威から国家を守る力を備える事が出来るのです。ところが国の借金の嘘がその当たり前の事を出来なくしている、だからその嘘を排除して日本を正常に成長する普通の状態に戻す必要があるのです。失われた20年が30年となり、このままでは失われっぱなしになってしまいます。それを止め成長を再開させ遅れを取り戻す為にも、国民全員が国の借金の嘘を見破れる様になるべきなのです。

参照したウェブサイトのリンク

日本の貸借対照表:財務省 平成30年度「連結財務書類」の概要

日本銀行が保有する国債の銘柄別残高:日本銀行 統計

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