外国パイロット免許切替
2016.01.30
先日米国のパイロット免許から日本の操縦士免許切替の手続きをしてきました。ネットで色々と調べて準備をしましたが、航空局の窓口に行って初めて分かった事が幾つかあったので書いておきます。

航空経歴書で記入の仕方が分かりにくかった項目
所属:スクールに行った時期はスクールの名前、それ以外は個人と記入。
業務:自家用訓練、計器訓練など。訓練以外は慣熟と記入する。
外国技能証明の資格:自家用操縦士、事業用操縦士など日本の呼び名で記入。
機長/総飛行:総飛行時間からDualとSoloを引いた時間(Pvt訓練中の単独飛行のみをSoloという)
機長/野外飛行:Pvtのチェックライド以降のDualでないXCの合計時間
機長/夜間飛行:Pvtのチェックライド以降のDualでない夜間の合計時間
単独飛行:Pvtチェックラド以前のSoloの時間
野外飛行:全XC合計時間
夜間飛行:全夜間飛行合計時間
同乗教育飛行:実機でCFIから訓練を受けた時間(シミュレータの時間は除く)
計器飛行:フードとIMCの合計時間
270km以上の野外飛行:Pvtチェックライド前の訓練中に飛んだ途中2カ所以上着陸し、合計が270km以上をのXCについて、出発地や目的地の名称は「KMYFモンゴメリーフィールド」などと記入
証明者:自分の名前と印鑑(本来は教官などだが外国免許切替の場合は自分)

国土交通省の要領に記載が無かった必要書類
1. Pvt訓練中の270km以上途中2地点着陸以上のXCで飛んだ経路を記入したチャートのコピー
2. ログブックのPvtのチェックライドが記載されているページのコピー
3. Pvtのチェックライドのログにイグザミナーのサインが無い場合はテンポラリーライセンスのコピー
4. ログブックのPvtチェックライド前で、DualでNightでXCのフライトが記録されたページのコピー

その他
住民票:発行から3ヶ月以内のもの

FAAとJCABではログブックの記入要領が少し違います。なので飛行時間を確認する時にJCABの要領で計算し直す必要が有ります。気をつける点はDualとSoloとPICは重複しないという事。アメリカではSoloもPICと書いたり、Pvt取得後はDualでもPICと書く時がありますがJCABではどれか一つの時間しかつけないそうです。なので航空経歴書に記入する時間は以下の要領で計算し直すします。

1. DualとPICが重複している時間は全てDualのみにする
2. SoloとPICが重複している時間は全てSoloのみにする
3. シミュレータとDualが重複している時間は全てシミュレータのみにする

上記に気をつければ手続きは大分楽になると思います。特に国土交通省の要領に無かった書類については窓口に行くまで知りようが有りませんでした。今回の手続きにあたり国土交通省がインターネットで公開している免許交付申請に必要な書類を記載した要領とログブックの記入要領を参考にしました。そのリンクを貼っておきます。これから手続きをされる方の少しでも役に立てば幸いです。

技能証明申請要領: http://www.mlit.go.jp/common/000209734.pdf
ログブック記入要領: http://www.mlit.go.jp/common/000218171.pdf

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