世界情勢のシナリオ
2015.06.22
1990年代前半の冷戦構造が崩壊し始めた頃、アメリカの元国務長官キッシンジャーが「これからの戦争は世界各地でのテロリストとの小規模な戦争になる」のような事を話していた。そしてこの20年間その通りになった。キッシンジャーのあの言葉は彼の予測ではなく彼らの予定だったのだと最近思う。そしてまた世界情勢が変化しはじめている、というか変化させられていて次の形態は多極化らしい。そして日本はその一極を担わされようとしているらしい。

その説を知って幾つかの疑問が解けた。一つは自衛隊の時期主力戦闘機の開発を国産にしようとしているのにアメリカが圧力を掛けて来ない事。F-2の時はさんざん圧力をかけられて結局アメリカの言いなりになった。それが今回は全く何も無い。もう一つは集団的自衛権で海外でも軍事活動を出来るようにしようとする事にアメリカが何も文句を付けない事。自衛隊の動きは米軍に把握されているとは言え、マッカーサーの占領以来ずっと続けて来た日本が自発的に戦争を出来ないようにする方針に反するはずなのに容認している。さらに日本が兵器産業を増進して輸出までしようというのにアメリカは黙っている。すべて日本を多極化時代の一極にしようしている話しと辻褄が合う。

ヨーロッパに目を向けると、6/11付けの日経にドイツ、オランダ、オーストリアの中央銀行が第二次大戦以降ずっとアメリカやイギリスに預けてあった金塊を昨年11月から自国に移送し始めているという記事があった。各国が自国に金塊を置かなければならない状況が近い将来起きると想定しているとしら、それはどういう状態なのか。もし分散された金塊の保管場所と多極化時代の各極が一致するならば、通貨の信用が無くなる事態が想定されていると言う事か。そしてそれも想定ではなく予定なのではないかと最近考えている。

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