鈍行列車
2015.12.30
私が小学生の頃だから今から40年くらい前の事、浜松の祖父母の家に鈍行列車で行った事が有った。覚えているのは冷凍ミカンとプラスチックの容器にお湯とティーバッグが入ったお茶と窓の下に有ったタバコの吸い殻入れ。シートはボックス席でいつ弁当を食べても良かった。大きな駅のホームにはまだ弁当売りが居た。高校3年の時に四国へ旅行するのに東京発大垣行きの夜行列車に乗った。沼津を過ぎるまでは酔っ払ったサラリーマンでぎゅうぎゅう詰めだった。静岡を過ぎ皆眠りこけた頃になると如何にも置引らしき奴が何度も通路を行き交い盗む物を物色していた。

今回伊勢神宮へ行くのに大垣行きの夜行列車に乗ろうとしたら随分前に廃止になり、季節限定のムーンライトながらという全席指定の特急になっていた。席を調べたがすでに売切れており仕方なく行きは新幹線にした。帰りは鈍行列車でのんびりとビールでも飲みながら富士山を見ながら帰って来ようと思ったら、名古屋から熱海まで車両は通勤列車タイプで常に満員だった。ガラガラのボックス席で独り酒を飲みながら帰ろうとした私のイメージしていたのどかな東海道線は何処にも無かった。
トラックバックURL
トラックバック一覧
コメント一覧
コメント投稿

名前

URL

メッセージ

- CafeNote -